国道5号余市札幌間 塩谷・笠岩トンネル旧道 その1

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地図

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小樽市街地を抜けた国道5号は、石狩湾に沿って6のトンネルを通り余市に繋がる。小樽側から順に、砂留(すなどめ)、長橋(ながはし)、塩谷(しおや)、笠岩(かさいわ)、忍路(おしょろ)、畚部/新畚部(ふごっぺ/しんふごっぺ)。畚部/新畚部は、張碓/新張碓や新平磯/平磯と同じく、上下線で並列したトンネルを通っている。

砂留トンネルと長橋トンネルは、平成に入ってからの完成で、対応する旧道は小樽市道として現役である。どこにでもある普通の2車線道路だ。特に面白味もなさそうなので省略する。

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砂留トンネル小樽方坑口。トンネルの上に続く道が旧道

次が塩谷トンネルと笠岩トンネルだが、これらは1966(昭和41)年竣工(若干の嘘があるが)で、下の地図の通り旧道に沢山のトンネルがある。

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左が1937(昭和12)年、右が現在の地形図。左の地図に1~7まで番号を振ったが、トンネルの数に対応する。塩谷トンネルに対応する区間に5つ、笠岩トンネルに対応する区間に2つの旧トンネルがある。

これらのトンネルの名称だが、「桃内〇号トンネル」とするサイトがあったが根拠が見つけられなかった。塩谷・笠岩トンネルを施行した開発局小樽開発建設部の資料で、4~7については「〇号トンネル」という表記がされていたので、ここではそれに倣い、小樽側から順に「〇号トンネル」とする。残念ながらこれらトンネル群の竣工年は不明だが、1916(大正5)年の地図にはこの道は描かれていないことから、1916~1937の間である。個人的には、札樽間の改修に合わせた1934(昭和9)年あたりでないかと思う。

これらのトンネルの開通前の旧道は、左の地図で鉄道と絡みながら2号トンネルの南で180度カーブしている道である。現在、この道もいくつかのトンネルによって改修され、北後志東部広域農道(通称フルーツ街道)として現役である。

 

 

札幌から続いた4車線化工事の終点(右の地図で赤線が細くなるところ)である、塩谷トンネル手前の塩谷1丁目信号機からスタートする。

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続く

 

 

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