幌見峠旧道 その2
前回
3. 探索
入ってすぐのところ。見にくいが右側に電柱があり、しばらく続いていそう。そのため踏み跡も割としっかりしている。
30メートルほど入ると、広場になっていた。あるのは①大き目のプレハブ、②廃車体、③廃自転車3台ほど、④大量のタイヤ。不法投棄地になっていた。航空写真から察するにこの区間は1965年には生活道路ではなくなっているようだが、プレハブがあるかどうかはよく見えない。ないと思うけど。
この広場は古い航空写真でもしっかり識別できる。
(追記)
そもそもこのプレハブ「スーパーハウス」を作っている会社が1974年創業らしいので、1965年当時にあるわけがない。ただ、もっとしっかりした建物が見える。
木が倒れている場所もあるが、基本的には電柱のおかげか平穏。車道らしい広さを持った平場も出てきた。
地図読みではこの廃道区間、130mで41mアップ=約30%の坂道なのだが、そんな斜度は感じない。せいぜい10%程度だろうか。
60メートルほど進むと、緩い右カーブの先で道は斜面に塞がれていた。これは予想通りなので、強引に右の斜面を上がって現道に復帰する。
3メートルほど上がったところに平場があった。これは、現道新設中の現道・旧道連絡道の跡だと思う。
ここからさらに10メートル弱上がって現道復帰。写真は忘れた。
4. 探索後
現道復帰地点の先にある大きな左カーブ。旧道はここで現道とわかれていた。ただし、いったん現道よりも山側に進路を取り、距離稼ぎしていたのが1961年の航空写真から読み取れる。
現道は、建設に当たってこの沢を少し埋め立てたのだろう。だから、旧道は現道の下に埋まっているだろうし、地形も変わっているから地図読みの勾配も不正確だ。山側に距離稼ぎしている部分は探索していないが、これを合わせると旧道の勾配は15%程度に収まると思う。
鉄塔管理道は現役だが、ここから藪をかき分けなくても、峠頂上から容易にたどり着ける模様。
ここから少し下ったところに、ガードレールが1メートル弱切れている場所がある。ここが、先ほど書いた連絡道の分岐点だと思う。
5. おまけ
自転車は置いてきたので歩いて下っていると、廃屋らしきものを見つけた。
現道・旧道どちらからも離れているが進入路は少し下にある。
私有地につき立入禁止らしいので入らなかったが、轍がきれいに一本あり、坂の途中に自転車が転がっている。今でも誰か入っているのだろうか。
峠に付き物のバスの廃車体も、建物の北側にあった。
円山動物園前の温度計は、まだ昼過ぎなのに28.1度。多分今年一番の暑い土日だった。
(終わり)