国道5号余市札幌間 忍路トンネル旧道 その3

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おそらく開閉可能なゲート。ということはまだこちらから入って作業する予定があるのかもしれない。

 

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下り一辺倒で一気に旧国道に至る。

奥の突き出た半島はオタモイ海岸で、あの先端にはかつて、戦後のごく短期間だけ運営された遊園地があったらしい。「千と千尋」の油屋(湯屋)は本州だったり台湾だったりの温泉街がモデルらしいが、この遊園地を調べると結構そっくりな建物が出てきたりするので、勝手にこっちがモデルではないかと疑ってみている。もっともこの遊園地は、火事でほとんど消失しているうえに、そこに至る遊歩道も崩落しかかっていて接近困難らしいが、そのうち行ってみたい。

 

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下りきって旧国道との交差点。フェンスできっちり塞がれているが、やはり開閉可能な箇所がある。大型ダンプには狭すぎる気もするが。

さて、旧忍路トンネルは余市側は埋められてしまっていたが、こちらは

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開いているじゃないか。「忍路トンネル」の銘板もそのままだ。これはうれしい誤算。それなりに奥まで入れるかもしれない。

 

 

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そんなわけがなかった。開発局が廃止トンネルを1年以上も放置するはずがない。よく見えないので下に内部の拡大写真。

 

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おやおや、上の方がまだ奥に続いているではありませんか。

この斜面、結構突き固められていて登りやすい。

 

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・・・あまり入りたいとは思えない。写真は見にくいが、30mほど奥にブルーシートと土嚢、その直後で完全に閉塞しているようだ。一応平日なので、奥に作業員がいる可能性も(ゼロだろうが)捨てきれず。まあ通り抜けができないことは確定なので。

 

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トンネル前には大型車の侵入跡が残っている。この日の10日ほど前、札幌は割と強い雨に打たれたのだが、この辺りもそうであったはず。だとすると、それ以降のごく最近までここで埋め戻し作業がされていたことになる。鉢合わせなくてよかった。

 

トンネルを背に、小樽方面。トンネル出口のこの、右カーブと交差点という要素も危険・廃止原因の一つだったのだろう。

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タイヤ痕が普通でない以外は、現役の道のようだ。標識も海辺とは思えないほどにきれいなまま残っている。

 

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少し進んで、旧「忍路」バス停跡。柵が一か所無くなっているが、その後ろは、

 

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海上8mの空中。まさか現役時代からこんな危険だったのかと思ったが、ここにはバス停の待合室があったらしい。

それにしてもこの土台が塩害で腐食し、パキッといってしまえば転落は免れない。知らぬが仏ってやつか。

 

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バス停跡からトンネル方向を見る。トンネルが見えないうちから謎の高さ制限。そして左急カーブ。現役時代には、現・塩谷トンネル前に負けず劣らずの量の警告看板で溢れていたのだろうか。そうでもなければここはかなり危険だと思う。

 

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バス停の端から桃内トンネル。あそこでは今も工事が進んでいることだろう。見つかってはかなわないので、適当なところで撤退する必要がある。

 

続く 

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